気になるVRのエンジニアの将来性

通信技術やその情報を処理する端末の性能の向上により、需要が高くなっている職種の1つがVR(Virtual Reality)のエンジニアだ。VRとは仮想現実という意味で、インターネット空間に現実のような世界を作り、その中に入り込む体験ができる。

立体的な360°の映像は、当然通信量も膨大だ。高画質な映像をスムーズに配信し、ユーザーの動作や操作とのタイムラグを最小にする必要があったが、5Gの登場によりその問題が解決した。
ゲームやエンターテインメントの業界ではすでに利用されていたが、医療や教育、観光などが新たな活躍の場として期待されている。

医療の現場ではVR技術の進歩により、現実に近いオペの予行演習や練習ができ、技術力の向上や遠隔操作による手術の実現のサポートが可能だ。
また、リハビリや介護の現場でもVRの活躍が期待できる。行きたい場所や好きな場所をVRで作り出せば、リハビリに対するモチベーションを高めたり、外出できない要介護者のメンタルをケアしたりできるだろう。危険が伴う作業の訓練を現実に近いVRの世界で行うことにより、技術力を高め事故率を下げられる。

エンターテインメントを盛り上げ、より高度な技術者の育成に役立ち、メンタルケアの一役を担う可能性がVR技術にはある。それらのサービスやシステムを提供する側にも、運用する企業や施設側にもエンジニアの必要性は増していくだろう。
VRについて深く勉強しようとすれば、プログラミング言語の習得は避けて通れない。プログラミング言語はVR以外のさまざまなシステム構築に役立つことも将来性の1つだろう。

このように、各業界から熱視線が集まるVR技術は、業界で生き残りたいエンジニアにとって習得しない手はない。かつ、今まさに需要が伸びている業界での案件探しも比較的に容易に行えるため、エンジニアにはぜひともVR技術を身につけてほしいものだ。